デジタルホワイトボード(電子黒板)とは、今までのホワイトボードのように文字・図形を書き込んで使えるだけでなく、パソコンやタブレットなどの端末の画面を映し出して使うこともできる、進化型のホワイトボードです。ここでは、デジタルホワイトボード(電子黒板)の特徴と従来のホワイトボードと違う点を紹介します。
デジタルホワイトボード(電子黒板)は、文字や図形を描いたりできる今まで通りの使い方だけでなく、描いた文字や図形を電子的に変換したり、パソコンやスマートフォン、タブレットの画面をボード上に投影したりとさまざまな使い方ができます。
スピーカーを取り付けている電子黒板であれば、音声が出るデジタル教材の活用も可能です。また好きなタイミングで保存ができるため、生徒が電子黒板に書き込んだ回答を保存したり、保存しておいた内容を読み込んで前回の続きから授業を始めたりもできます。
さらに手元の端末にも同じ内容を映し出すことができるため、授業がより効率よく行える点も特徴です。遠隔地のパソコンにも同じ情報を同時に表示でき、いわゆるリモート授業にも役立ちます。
デジタルホワイトボードの場合、従来の黒板では反射して見えにくいといった心配がなく、どこからでも見やすく認識しやすいという特徴があります。授業の内容をタイプして映し出すという使い方の場合、先生の字の癖による読み取りにくさも感じません。
また書いた内容の拡大や縮小ができ、後ろの人が見にくいような小さな文字は大きくして読み取りやすくすることもできます。
従来の黒板ではチョークを利用して書きます。ホワイトボードの場合はマーカーを使うため黒板よりも書きやすいですが、それでもノートに文字を書くのとは勝手が違うため、書きにくさを感じる人が多いでしょう。
一方でデジタルホワイトボードなら書くときはタッチペンです。直接デジタルホワイトボードに書き込まなくても、手元のPCやタブレットに書き込んだ内容をそのまま映し出すこともできるため、書きやすさは向上します。小さく書いた文字を拡大することで大きさが変更できる点も、デジタルホワイトボードならではの特徴です。
黒板もホワイトボードも、消すときはクリーナーを使用します。チョークもしくはマーカーの消しカスが出ます。一方でデジタルホワイトボードであれば、消すときもワンタッチ。もちろん消しカスは発生しません。専用の道具もいらず。ただ触れるだけで消すことができるのです。
デジタルホワイトボードの導入にあたって気になる初期費用に関しては、サイズによって大きく異なります。40インチで30万円ほど、その後10インチずつアップしていくにつれて金額も10~20万円ほどは増えていくのが一般的です。これからより普及していくようであれば、1台当たりの金額ももう少し抑えられるでしょう。
黒板や従来のホワイトボードと比較すると初期費用は少し高くなってしまいますが、それでも他のメリットを考えるとお手頃な価格で入手できます。
デジタルホワイトボードは、一度購入してしまえばその後は費用がかかることはほとんどなく、故障しない限りはそのまま使用できます。一方で黒板やホワイトボードの場合、書くためのチョークやマーカー、そして黒板消しなども用意しなくてはなりません。
一つずつの消耗品はそれほど高くないものの、それを何度も買い直し続けることを考えると、デジタルホワイトボードの方がランニングコストは抑えられるでしょう。
デジタルホワイトボードは、シンプル機能でコスパの良い製品から、機能が豊富で様々なシチュエーションに対応できる製品までさまざま。「機能が複雑で活用できなかった」「必要な機能が備わっていなかった」など、導入後に後悔しないためには、オーバースペックでもアンダースペックでもない、自社の用途にマッチした機能を持つ製品を選ぶ必要があります。
以下の3つの機能はデジタルホワイトボードが持つ機能を分類したもの。実際に職場で利用している様子を思い浮かべながら、自社ではどの機能が欲しいかを選んでみましょう。
白い画面に加え、プレゼン資料、写真、工程表などを投影しながら、書き込むことができる基本的な機能。
オフライン会議に関する課題を抱える企業なら、こういった基本的な機能だけを持つ製品で十分解決できます。
参加人数の多いWeb会議になると、今誰が話しているかがわからなくなり、議論がいまいち盛り上がらないという経験はございませんか?
そういったWeb会議を活性化したい企業には、カメラやスピーカーにこだわった製品がオススメ。
遠隔地にある開発部/工場との図面のやりとりの質を向上したい企業にオススメなのが相互書き込み機能。
「通常のWeb会議では指摘が正しく伝わらない。かといって現地へ訪問するにはコストがかかる」といった課題を解決してくれます。
※選定条件
「デジタルホワイトボード」でGoogle検索して上位10ページ内に表示された23社のうち、下記の条件に合う3社を選定(2022年3月時点)。
①基本的な機能重視
基本的な機能だけを持つ製品の中で、モニター性能が最も高い(4Kかつ450cdという高輝度)。
②高性能カメラ/スピーカー重視
Web会議に役立つ「発言者の顔を自動でクローズアップする機能」を唯一持つ。
③相互書き込み機能重視
相互書き込み機能がある製品の内、同じ製品を持つ遠隔間での共有可能台数が一番多い(最大20台)。