ここでは、医療や福祉施設で、デジタルホワイトボード(電子黒板)がどのように活用されているか紹介します。実際の導入事例もピックアップしているので参考にしてみてください。
病院などの医療機関でもデジタルホワイトボードの導入が進んでいます。大学病院の中には、放射線科で、MRIやCT画像を確認するためにホワイトボードを活用しているところもあります。
デジタルボードを使用すれば、パソコンやプロジェクターでは見づらい細部まで鮮明に表示できます。そのため、医学生に向けた講義にも使われています。
そのほか、診察室にデジタルホワイトボードを設置して、患者に症状を説明するときに利用している病院もあります。パソコンやタブレットに比べ、レントゲンなどを大きな場面に表示できるため、よりはっきりとした画像でわかりやすく説明できます。
また、デジタルホワイトボードに表示したデータは、電子カルテとして保存できるため、カルテ管理の効率化にもつながっています。
新潟県では、コロナ禍にデジタルホワイトボードを導入しました。新型コロナウイルスの感染拡大で災害レベルの非常事態となり、県庁と保健所の連携が課題になっていました。業務がひっ迫し、医療体制が守れないという危機の中で、状況を打開するために、リコーインタラクティブホワイトボード(IWB)を活用しました。県庁本部と県内の保健所をIWBでつなぎ、最新の情報を共有できる体制を作りました。大画面にリアルタイムな情報が表示されるので、職員全員が同時に情報共有できるようになり、業務効率の飛躍的なアップにつながりました。
山口県周南市の医療法人彦星会ふなつ眼科では、2018年からデジタルホワイトボードを導入しています。電子カルテの情報をリコーインタラクティブホワイトボード(IWB)上で大きく映して診察を行っています。患者も検査データなどをはっきり見られるようになり、診察の満足度につながりました。また、説明した内容を電子カルテに記録するため、診察後の業務の効率化もできています。
慶応義塾大学病院・放射線診断科では、院内カンファレンスや教育の映像環境改善のために導入しました。以前は、MRIやCTなど、撮影した画像を表示するには、プロジェクターを使用しており、部屋を暗くしたり、表示の階調を変えたりするのが手間でした。SHARPのタッチディスプレイ「BIG PAD」を導入してからは、デジタル画像や単純X線などの画像が鮮明に表示できるようになりました。また、画像の説明と板書が一度にできるため、カンファレンスや講義がスムーズになりました。
社会福祉法人 仁摩福祉会 しおさいでは、訪問介護事業にデジタルホワイトボードを導入しました。以前は、ホワイトボードに訪問スケジュールをマグネットを使って管理しており、訪問する利用者が増えるたびにマグネットの数を増やしていました。SHARPのタッチディスプレイ「BIG PAD」を導入してからは、簡単に先のスケジュールまで入力でき、大幅な時間と負担の削減につながりました。また、若いヘルパーが入社するきっかけにもなっています。
一口にデジタルホワイトボードといっても、シンプルな機能でコスパの良い製品から、機能が豊富で多様なシチュエーションに対応できる製品までさまざまです。
「機能がありすぎて使いこなせなかった」「必要な機能が備わっていなかった」など、導入後に後悔しないためには、自社の用途にマッチした機能を持つ製品を選ぶよう注意しましょう。
ここでは、ビジネス向け製品を取り扱うデジタルホワイトボード(電子ホワイトボード)を調査。活用シーン別に、おすすめの製品を紹介します。自社の活用シーンを思い浮かべながらチェックしてみてください。
離れた拠点間においても、スムーズな相互編集や、遅延なく高品質な映像を配信できる独自技術を備える
高品質ディスプレイ&タッチセンサーで、より臨場感ある視覚表現やストレスないタッチ体験を実現できる
▼選定基準
■おすすめの理由:Googleで「デジタルホワイトボード」として検索して調査した32社より、下記理由より選定(2024.3.20時点)
・ミライタッチBiz…調査した32社中、社内会議向けに「書く・映す・共有する」に特化しており、価格表記がある製品のうち、65型で437,800円(税込)~と最も安い※実際の販売価格は、販売店により異なる。
・RICOH InteractiveWhiteboard...調査した32社中、唯一独自のイントラネットワークとストリーミング技術により、RICOH IWB同士で同時に編集ができる。
・BIG PAD...調査した32社中、唯一最高輝度450cd/m2以上、およびきめ細かい位置検出が可能な静電容量方式タッチパネルを採用。