ここでは銀行で、デジタルホワイトボード(電子黒板)がどのように活用されているかについて、具体的な事例も踏まえてご紹介します。導入、活用をする際の参考になれば幸いです。
デジタルホワイトボードは銀行でも多く導入され始めています。
デジタルホワイトボードの特徴は、手書きの書類などであっても容易にデジタル化し、共有できる点にあります。また共有されたデータに複数の場所から同時に書き込みなどができる点も強みでしょう。
銀行では、容易に資料が共有できる点を活かし、複雑な金融商品やサービスのプレゼンテーションに活用しています。デジタルホワイトボードを活用することで、顧客の疑問や理解度に合わせて自由に書類に書き込み補足することができるので、より質の高い顧客サービスの提供が可能です。
銀行内でのコミュニケーション強化にもデジタルホワイトボードは活用されています。デジタルホワイトボードは、複数拠点で同時に書き込みができ、離れた拠点間でも情報共有が容易にでき、ブレーンストーミングやアイデアの共有に活用されています。
またデジタルホワイトボードに書いた内容はすぐにデジタル化・共有が可能なため、会議のアジェンダの作成や議事録の共有など、これまで紙ベースで行っていたものがデジタル化され、スムーズな会議運営やペーパレス化の推進など、さまざまな形で業務効率化に生かされるケースが多いようです。
静岡銀行では「ペーパレス化による業務フローの改革」「会議運営方法の見直し」を目的に、デジタルホワイトボードを導入しました。
静岡銀行では、重要な融資案件については本部の審査部と営業店が連携して審査を行っていたため、審査スケジュールの調整・審査担当者の移動といった多くの無駄が発生していました。
デジタルホワイトボードの導入により、拠点間の距離に関係なく営業店で保有している融資に関する資料が瞬時に共有できるようになっています。また、資料への書き込みが即時に共有されることで、審査担当者が営業店を訪れる必要もなくなり、審査スピードのアップ、出張コストの削減につながっています。
さらに内静岡銀行内部での会議においても、デジタルホワイトボードは業務効率化ツールとして活用されています。
北国銀行では、店舗内のポスターや金利ボードを、デジタルホワイトボードを活用したデジタルサイネージへと移行。
これまで所狭しと掲示板を覆い尽くしていたポスターや老朽化した金利ボードがなくなり、店内はすっきりと洗練されました。
導入されたデジタルホワイトボードは、お客様の座る位置から最も目立ちやすい位置に設置されており、サービス内容のお知らせや金利情報の提供など訴求効果の高い掲示が可能となっています。
また、デジタルホワイトボードは営業時間内には行員向けの業務連絡、オンライン研修などにも活用され、業務効率化にもつながっています。
デジタルホワイトボードは、シンプル機能でコスパの良い製品から、機能が豊富で様々なシチュエーションに対応できる製品までさまざま。「機能が複雑で活用できなかった」「必要な機能が備わっていなかった」など、導入後に後悔しないためには、オーバースペックでもアンダースペックでもない、自社の用途にマッチした機能を持つ製品を選ぶ必要があります。
以下の3つの機能はデジタルホワイトボードが持つ機能を分類したもの。実際に職場で利用している様子を思い浮かべながら、自社ではどの機能が欲しいかを選んでみましょう。
白い画面に加え、プレゼン資料、写真、工程表などを投影しながら、書き込むことができる基本的な機能。
オフライン会議に関する課題を抱える企業なら、こういった基本的な機能だけを持つ製品で十分解決できます。
参加人数の多いWeb会議になると、今誰が話しているかがわからなくなり、議論がいまいち盛り上がらないという経験はございませんか?
そういったWeb会議を活性化したい企業には、カメラやスピーカーにこだわった製品がオススメ。
遠隔地にある開発部/工場との図面のやりとりの質を向上したい企業にオススメなのが相互書き込み機能。
「通常のWeb会議では指摘が正しく伝わらない。かといって現地へ訪問するにはコストがかかる」といった課題を解決してくれます。
※選定条件
「デジタルホワイトボード」でGoogle検索して上位10ページ内に表示された23社のうち、下記の条件に合う3社を選定(2022年3月時点)。
①基本的な機能重視
基本的な機能だけを持つ製品の中で、モニター性能が最も高い(4Kかつ450cdという高輝度)。
②高性能カメラ/スピーカー重視
Web会議に役立つ「発言者の顔を自動でクローズアップする機能」を唯一持つ。
③相互書き込み機能重視
相互書き込み機能がある製品の内、同じ製品を持つ遠隔間での共有可能台数が一番多い(最大20台)。